ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

企業

九電会長のご威光 親族会社(株)キューコー(3)
企業
2011年10月13日 11:18

 九電関連の報道が連日続くと同時に(株)キューコーに対する問い合わせが弊社に対しても急増。取材調査として同社に面談を申し込んだが、代表の松尾美代子氏らはあいにく不在。窓口担当にその旨を伝えると「明日にでも、代表のほうから連絡させます」とのことだった。

 その際、「仕事が忙しいのですか?」と訊くと「仕事以外で騒がれていることで...」との回答。連絡先を伝えて返事を待つが、待てど、暮らせど、連絡はこない。しびれを切らして、こちらから連絡すると「バタバタしていて社長は会えないと言っています」という。

 後日、福岡県建設指導課が同社に立ち入り検査調査を実施したとの報道があった。立ち入りの日は「会うことができません」と、連絡があった日なので、本当に会える状態ではなかったのだろう。とにかく、建設業法で義務付けられた専任技術者を常駐させていなかった件については建設指導課がその後の調査で違法性を確認すれば、何らかの行政処分が下されるはずだ。

 また、過去に九電やゼネコンなど関連会社などから原子力発電所関連の建築工事などの受注していた件では、松尾新吾九電会長の親族会社として『松尾』のネームバリューを最大限に活かしていたことを同業者も感じている。過去に取引を行なっていた業者は「新聞や報道などで騒がれている企業は、キューコーさんでないかと思っていましたけど、やはりそうですか」「原発関連の仕事が多いイメージがありました。(松尾会長と)何か繋がりがあるとは思っていましたが...」といった声があがっている。

 同社の2010年6月期の売上高は1億7,654万円。建設業の完工高が1,879万円で全体の約10%の比率。長崎支店では建設業の取り扱いは停止しており、公共工事などの営業停止処分などが下ればますます建設業から遠のいていくだろう。加えて、潤沢にあった原発関連の事業も原発の再稼働や新設が厳しくなる以上に大きな期待はできない。となると、原発関連事業に寄り添うように工事を手掛けてきた同社にとっては、これから逆風にさらされるのはたしかだろう。松尾会長の威光を借りた経営方針も今では光を失いつつある。

(了)
【道山 憲一】

≪ (2) | 



*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

企業一覧
企業
2012年12月13日 18:17
クローズアップ
2012年12月13日 14:11
企業
2012年12月11日 07:00
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル